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PIPPOについて

代表あいさつ


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代表あいさつ

『福祉』を身近に、日常に


PIPPO 代表

森井 優希

NPOが運営するネット通販

NPO法人PIPPOは、障がい者福祉施設で作った製品やハンディキャップのあるクリエーターの製品に特化したネット通販を運営しています。
私たちのサイトでモノを買うと商品代金の一部(約6割程度)は、ハンディキャップのある作り手の賃金になります。
商品を購入いただくことで、障がい者の賃金向上を応援することができる仕組みです。
この取り組みは、2018年6月に私が個人で始め、ユーザーや出店者様のお力添えのおかげで、NPO法人を設立し、現在まで活動を続けています。

「働けない」から自宅起業

私は「働く」ことに困難を感じていました。
20代前半に就職したものの、鬱になり1年で退職。
そのあと、療養しながらアルバイトをしたりしていましたが、 会社に行くこと、職場の人間関係、電話対応、書類の処理などいろいろな場面で 「自分には向いてないな・・・」 と思うことがたくさんありました。 その後、結婚・出産を経て、更に「働く」ことへのハードルがさらに上がりました。
妊娠中から保活しないと保育園に入れない現実。
そもそもキャリアもな私を採用してくれる会社などありません。
自宅で起業すれば、働けるのではないか?
そう思い、起業の準備をはじめました。

福祉×ネット

どういう事業にしようかと考えてた時、障がい者福祉施設に務める友人から

「製品を売るところがない」
「なかなか売れない」

という話を聞きました。
友人の話を聞くまで、私は障がい者福祉施設が物を作り、 販売しているということを知りませんでした。
さらに、賃金が安いことや一般企業での就職が難しいことも知りませんでした。
本当に「何も知らなかった」のです。
そこから福祉施設の製品をネットで調べ、 食品から雑貨まで様々な製品を福祉施設で作っていることがわかりました。
ところが、困ったことが2つありました。
まず、「なかなか買えない」 次に、「あまり、お洒落じゃない・・・」ということでした。 地域で定期的に開催されるバザーや販売会は、平日の昼間しか開催されなかったり、 ネットではもちろん買えませんでした。
「お洒落じゃない」とはどういうことだ?!
と言われてしまうかもしれませんが、あくまでも「あまり」です。
あと一押し!もう少しだけ手を加えるだけで、見違えるぐらい素敵になるのに!
そう思う商品がたくさんありました。
手軽に買えて、デザイン性を上げることでもっと消費者に手に取ってもらいやすくなり、 そして、作り手の賃金を上げることができるのではないか?
ここから、ネット通販サイトPIPPOがスタートしました。

こんなサービス探してました!

PIPPOをスタートしたばかりの頃は、施設に電話して、訪問するを繰り返しました。
突然やってきた福祉を何も知らない私のことなど不審に思っていた方が多かったと思います。
福祉施設へ出向き、お話をしていくにつれて、信頼関係を徐々に築いていくことができました。
おかげさまで、出店者様は2017年のオープン当初、5店舗だったのが、現在は23店舗まで順調に増えています。
これは、これまでお会いした方が広めてくださった大切なご縁の結果です。
店舗が増えるにつれて、サイトを使ってくださるユーザー様も増えてきました。
「こんなサービス探してました!」というお声をいただけることが、 私たちのやりがいと頑張りの源になっています。

『福祉』を身近に、日常に

障がい者福祉施設のコーヒーを毎日飲む。
ハンディキャップのあるクリエーターの絵を家に飾る。
プレゼントに施設のアクセサリーを贈る。
休日に福祉施設のワークショップへ行く。
生活の一部に「福祉」製品を取り入れて、日常にする。
そんな生活を続けていくと、 障がい者福祉を身近に感じることができるようになりました。
身近に感じれば感じるほど、私になにかできないのだろうか?
という想いが募ります。

以前の私の様に、障がい者福祉に直接関わらない人は、勉強したり、意識しないと 障がい者福祉がとても縁遠いものだと感じてしまいます。
この事業を初めてから、友人や親類などにいろいろな商品を贈ることことが増えました。
その結果、ほとんどの人が今ま知らなかった障がい者福祉の分野に興味をもち、福祉のことを もっと知りたいと言ってくれるようになりました。
中には、積極的にボランティア活動に参加したり、福祉の資格取得にまで乗り出した人もいます。

しかし、実際に障がい者福祉に貢献したい!と思っても、寄付をしたり、ボランティアしたり することは、なかなか難しいのではないでしょうか?
「福祉」の製品を買うことは、気負いなくできる社会貢献活動のひとつです。
日常の購買活動に、「福祉」製品を取り入れるだけで、継続的に作り手や障がい者福祉を支援することができます。
PIPPOは、「福祉」の製品を買ったり、使ったりすることを日常にすることで、 ハンディキャップのある作り手や障がい者福祉を支援できるライフスタイルを社会に広めたいと考えいます。

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